フォスタリング機関

大江 道子

”つなぐ”

大江 道子 / Michiko Ōe
フォスタリング機関こばと 心理士 里親トレーナー
入職 2012年
学歴 京都光華女子大学大学院 人間関係学研究科 修了

学生時代のボランティアや児童養護施設での実習を通し、スクールカウンセラーや子育て支援など子どもに関する分野で働きたいと思っていたところに、知人より小鳩会で里親支援に携わる心理士を募集しているとの話をいただきました。叔母が他県で里親をしており、里子を連れて家に遊びに来ることもあり、里親家庭は身近なものでしたが、里親支援に携わる心理士がどのような仕事をするのか、当時は前例もあまりなかったため不安もありました。学生時代に叔母から里子に関する困りごとを聞く機会があり、その時は知識不足で何も伝えることができませんでしたが、そういった里親さんの困りごとを一緒に考える仕事なのかなとイメージし、できることからやってみようと入職を決意しました。

里親支援専門相談員、心理訪問支援員という役職を経て、今は里親トレーナーとして里親支援業務に携わっています。里親トレーナーの主な役割は、里親になるための研修や里親さんのスキルアップを目的とする研修の実施です。“国や県が求める里親としての資質”と“日々の養育の中で実際に里親さんが直面する事象”とのバランスを取りながら研修内容を検討しています。
里親支援の仕事は「つなぐ」がテーマだと思っています。里親家庭を必要とする子どもを里親家庭につなぐ、里親さんと里子をつなぐ、里親さん同士をつなぐ、里子同士をつなぐ、里親家庭と関係機関をつなぐ、他にもいろいろな「つなぐ」があります。研修の実施により社会的養育への理解を深めてもらうことも、里親さんと里子とつなぐことのひとつではないかと思っています。