児童養護施設

藤本 邦子

”小鳩会と私とのこれまでとこれから”

藤本 邦子 / Kuniko Fujimoto
小鳩の家 保育士 施設長
入職 1994年
学歴 華頂短期大学 卒業

社会的養護に興味があり、短大では京都の児童養護施設「舞鶴学園」を定期的に訪問し、ボランティアを行うサークルに入りました。また実習も児童養護施設に行きました。たくさんの子ども達や職員の方と話をし寄り添う中で、自然と児童養護施設で働きたいと思うようになりました。
そして短大の先生を通じて小鳩会からお話をいただき、ご縁があって入職させていただきました。
保育士ということで初めは乳児院でのスタートでした。初めて新生児さんを抱っこした時は、柔らかくて温かい感触に、幸せな気持ちになったことを今でも覚えています。その頃の子ども達もすでに成人して、中には母親となった子もいます。

入職してからずっと現場で子ども達と生活を共にしてきました。自分の年齢と役職が上がるにつれて、目の前の子ども達だけではなく、地域の様子や法人の役割り、社会的養護の実情とこれからの展望、また法人経営についても知る機会をいただき、現在も一生懸命に学んでいる所です。
前理事長がよく「虫の目、鳥の目、魚の目」で物事を見るようにとよく仰っておられました。虫のように詳細なことを見落とさず、鳥のように高い所から俯瞰して物事を捉え、魚のように全体の流れを上手く見定めることが大切であるという意味です。
この言葉を意識しながら、施設の子どもと職員、地域の福祉、法人経営について考え取り組んでいきたいと思います。